「依頼が来るまで」と「依頼が来た直後」の型がわかる
この教材で学ぶ順番を、先に地図にしておきましょう。
この教材が担当するのは(1)〜(6)、つまり「依頼が来るまで」「依頼が来た直後の対応」、そして広告・日報までです。
受注が確定したあとの制作〜納品については、ミーティングでお伝えします。
ココナラの依頼は、大きく4つの入口から届きます。
入口によって「お客さまの本気度」と「こちらがやるべきこと」が変わるので、まずこの4つを覚えてしまいましょう。
| パターン | 事前情報 | 特徴 | 対応のポイント |
|---|---|---|---|
| (1) 無料見積もり相談 | ある程度あり | 相見積もりの可能性あり | スピード対応 |
| (2) 直接購入 | なし | キャンセルはほぼない | ヒアリング必須 |
| (3) プロフィールからのメッセージ | ほぼなし | ヒアリング項目が最多 | 商品ページへの紐付けを忘れずに |
| (4) お気に入りからのアプローチ | ー | こちらから動ける唯一の入口 | 早めの挨拶メッセージ |
お客さまが業種や依頼の種類などをある程度入力した状態で届く相談です。
情報が揃っている分やり取りはスムーズですが、この時点ではまだ契約が確定したわけではありません。
そして大事なのが、相見積もり(あいみつもり。
複数のデザイナーに同時に見積もりを依頼して、比較してから選ぶこと)の可能性があるということ。
他のデザイナーにも同じ相談が届いているかもしれない、という前提で考えましょう。
だからこそ、ここで一番大切なのはスピードです。
迅速で丁寧な返信ができれば、それだけで他のデザイナーと差がつき、受注につながることも多いです。
なお、必須項目でない部分は空欄のまま届くこともあるので、足りない情報は追加でヒアリングします(返信の型はこのあとの「ヒアリングの目的と進め方」で紹介します)。
商品ページの購入ボタンから、いきなり購入されるパターンです。
事前のヒアリング項目は一切ない状態で購入が確定するので、購入後にこちらからしっかりヒアリングする必要があります。
「え、いきなり購入されるの?」と驚くかもしれませんが、心配いりません。
直接購入は購入の意思が固まっているお客さまなので、いきなりキャンセルになることはほぼありません。
落ち着いてヒアリングから始めれば大丈夫です。
ひとつだけ知っておいてほしいのは、まれに全く関係ないジャンルの依頼が来ることがある、という点です。
これへの対応は、最後の「よくある不安Q&A」でお答えしますね。
商品ページではなく、あなたのプロフィール画面からメッセージで相談が来るパターンです。
事前情報がほぼゼロなので、4パターンの中でヒアリング項目が一番多くなります。
このパターンには、必ず覚えてほしい注意点があります。
プロフィールからのメッセージ経由の売上は、あなたの総販売実績にはカウントされますが、商品ページの販売実績には計上されません。
商品ページの実績は、次のお客さまが購入を決めるときの大切な判断材料。
ここが増えないのは、とてももったいないことです。
そこで、見積もり提案(ココナラ上でお客さまへ正式な見積もりを送るときに使う機能の名前です)を送る前、つまりお客さまが購入する前に、必ず「商品ページへの紐付け」(メッセージ経由の依頼を、あなたの商品ページと結びつけて、売上を商品ページの実績に計上させる設定のこと)を行ってください。
これは1回やれば終わりではなく、該当する依頼が来るたびに毎回必要な設定です。
「メッセージ経由の依頼 → 紐付けしてから見積もり提案」。
この順番をセットで覚えてしまいましょう。
https://coconala-support.zendesk.com/hc/ja/articles/4416757281049-出品中サービスを見積り提案に紐付ける方法
上記URLを確認しながらやれば問題なく紐付けができます。
参考にしてください。
ここまでの3つは「待つ」パターンでしたが、4つ目はこちらから動ける入口です。
あなたのサービスをお気に入り登録・いいねしてくれた人は、あなたのデザインに興味を持ってくれている人です。
そのままにせず、こちらから早めに挨拶メッセージを送ることで、依頼につながることがあります。
「営業みたいで気が引ける…」と感じるかもしれませんが、売り込みではなく「気軽にご相談くださいね」というご挨拶です。
実は、見積もり相談と同じくらい重要な依頼の入口なので、お気に入りが付いたらできるだけ早く送りましょう。
お気に入りが付いているかどうかの確認のしかたがわからないときは、代表とのLINEで気軽に聞いてください。
4つのどのパターンでも、受注の前後で必ず行うのがヒアリングです。
ヒアリングの目的は、大きく2つあります。
1つ目は、お客さまが求めるデザインイメージを正確に把握することです。
「可愛い感じで」「ポップにしてほしい」。
こうした言葉、一見わかりやすそうですが、実は「可愛い」「ポップ」の認識は人によって全く違います。
あなたの思う「可愛い」とお客さまの思う「可愛い」の認識がズレたまま作り始めると、完成後に「イメージと違う」となり、クレームの原因になってしまいます。
だから、お客様にPinterestなどで参考画像を探していただき、共有してもらったり、こちらからテイスト違いの画像を3案提示して、必ず完成デザインのトンマナのイメージをすり合わせます。
「お任せします」と言われた場合も、そのまま受け取ってはいけません。
お任せと言いつつ、頭の中には好みがあるものです。
こちらから参考画像を3枚程度提示して、「この中だとどの方向性がお好みですか?」と確認しましょう。
ここを丁寧にやることが、あなた自身を守ることにもつながります。
2つ目は、金額を確定させることです。
基本料金の範囲を超える要望がある場合は、オプション料金(追加の作業に対する追加料金のこと)を提案します。
オプションに該当する要望の例:
ここで、「psd納品って、なんで有料なの?」と疑問に思うかもしれません。
理由は、編集可能なデータをお渡しするということは、デザインの著作権(そのデザインを自由に使ったり変えたりできる権利)を相手に移転することになるからです。
お客さまが自由に編集・流用できる状態で渡す、特別な納品形式。
だから追加料金をいただくのが正当なんです。
「移転」と聞くと難しそうですが、あなたが何か難しい手続きをするわけではないので、身構えなくて大丈夫です。
「編集できるデータをお渡しする分、追加料金をいただく」とだけ覚えておけばOK。
オプションとして提案するか迷ったら、代表とのLINEで相談しましょう。
追加の工数(作業量)が発生する要望には、遠慮せずきちんと費用を提案しましょう。
これは失礼なことではなく、プロとして当たり前のやり取りです。
ヒアリングの返信には型があります。
依頼パターンによって使い分けましょう。
見積もり相談への返信には、「ぜひ私にお任せください」のひと言を必ず入れます。
「この人に頼めば大丈夫」という安心感がお客さまに伝わるからです。
さらに、得意分野の依頼が来たときは、次のように「得意である」ことをはっきり伝える形にしましょう。
※⑤の回答が抽象的な場合や「お任せ」の場合は、先ほどの通り、参考画像3枚程度の提示で方向性を確認しましょう。
※オプション金額(〇〇円)は、自分の商品ページのオプション設定に合わせて記入してください。
ヒアリングでオプションの有無が確定したら、費用の内訳を項目ごとに分けて送付します。
内訳を明示することで、「何にいくらかかるのか」がお客さまに伝わり、あとからの金額トラブルを防げます。
お客様とのやり取りの中で、商品ページにオプション料金を設定していない作業をお任せいただくことがあります。
オプション料金を設定していない場合は時給1,000円〜2,500円ベースで計算してお見積もりをしてください。
初心者の方は1,000円からスタートすると、スキルと見合った単価になることが多いです。
オプションの金額をいくらにすればいいか迷ったときは、メンターに相談してくださいね。
金額の入った返信案を添削してもらってから送りましょう。
ここからは、WithComi内部の運用ルールです。
ココナラで依頼が来たら、あなたは一人で対応するのではなく、添削を受けながら進められます。
送り先は代表とのLINEです(依頼への返信など、文章・クライアントワーク関係の添削は代表が担当しているためです)。
依頼が来たら、以下の3つを別々の吹き出しに分けて送ってください。
最後の「【依頼】」だけの吹き出しがポイントです。
LINEのトーク一覧に「【依頼】」が表示されて目立つため、優先的に返信してもらえます。
お客さまを待たせないための工夫なので、忘れずに送ってくださいね。
最初のうちは、お客さまへの返信は全件添削を受けてから送ります。
ここで大事な順番がひとつ。
必ず「自分で返信案を考えてから」送ってください。
「どう返信すればいいですか?」の丸投げではなく、「こう返信しようと思いますが、どうでしょうか?」の形です。
自分で考える→直してもらう、の繰り返しが、返信力を一番早く育ててくれます。
間違っていても全く問題ありません。
そのための添削です。
添削の窓口は内容によって分かれます。
なお、納期が短い案件では、添削を待たずに返信・提出する判断も必要です。
「添削を通すことでお客さまを待たせすぎてしまう」と感じたら、臨機応変に対応してください(迷ったら、その判断自体を相談してもらってもOKです)。
ここで、ココナラのルールとして必ず守ってほしいことをお伝えします。
ココナラでは、お客さまとのやり取りをココナラの外に持ち出すことが禁止されています。
「Zoomの方が慣れているから…」とうっかり誘導してしまいがちなポイントなので、気をつけてくださいね。
やり取り・データの受け渡しは、ココナラ内で完結させるのが原則です。
「でも、文章だけじゃ伝わらない込み入った相談はどうするの?」
大丈夫です。
ココナラの中にビデオチャット機能があります。
利用には商品ページの購入が必要(=購入後に使える機能)ですが、LP(ランディングページ。
縦に長い1枚もののWEBページ)のような複雑な案件のヒアリングでは、とても有効です。
文章のやり取りで限界を感じたら、活用を検討しましょう。
出品しただけでは、残念ながらほとんど見てもらえません。
ココナラのバナージャンルだけで約10400件分の出品がある(2026年7月時点)ためです。
実績ゼロの新規アカウントは、自然検索(広告ではなく、お客さまがキーワードで検索したときに普通の検索結果として表示されること)ではどうしても埋もれてしまいます。
そこで活用するのが、ココナラ広告(ココナラ内の検索結果などに自分のサービスを優先表示してもらう仕組み)です。
「広告って、お金がすごくかかるんじゃ…」と身構えなくて大丈夫です。
ココナラ広告はクリック課金(表示されるだけでは費用ゼロ。
クリックされたときだけ費用が発生する仕組み)で、金額の目安は以下の通りです(いずれも2026年7月時点)。
4,000円のチャージでも、1日上限200円なら20日分以上。
一度に使うお金ではなく、「広告用のお財布」に先に入れておくイメージです。
1ヶ月フルに回しても数千円なので、負担をコントロールしながら運用できます。
また、1日以上たっても広告の選択肢が表示されない場合は、そのままにせず相談してくださいね。
一緒に状況を確認します。
ココナラ広告には、集客以外にも大きなメリットがあります。
「毎日データ管理」と聞くと身構えてしまうかもしれませんが、難しい計算は一切いりません。
画面に出ている数字を写して入れるだけなので、慣れれば数分で終わります。
日報には、これまでの内容に加えて以下を記載します。
※表示回数・クリック数は広告経由のみの数字、閲覧数は広告経由と自然検索を合わせた商品ページ全体の数字です
毎日書くものなので、10年日記(WithComiで使っている日報アプリ)にココナラ用のテンプレートを設定しておきましょう。
毎回ゼロから書かずに済み、入力が数分で終わるようになります。
集めた数字は、日報とあわせて「ココナラ広告自動診断シート」にも記録します。
シートの使い方は、次のページ「ココナラ自動診断シート」で詳しくお伝えします。
広告を回して2週間経っても売れない場合は、改めて対策ミーティングを設定します。
これは「2週間で売れなかったらダメ」という意味ではありません。
2週間分のデータが貯まれば、閲覧数・クリック率などの数字から「どこに原因があるか」を一緒に分析できる、ということです。
売れない期間も、データという財産が貯まっています。
一人で悩む時間はできるだけ短く、が WithComiの進め方です。
ココナラには、「待つ」だけでなくこちらから応募する機能もあります。
クライアントが案件を公開し、デザイナーが応募する、クラウドワークス(仕事を探す人と頼みたい人をつなぐ大手サイト)に似た仕組みです。
ココナラで納品をするとき、自分がHPやLPを作れる場合など、別の商品をご案内(クロスセル)できるパターンでは、納品時に下記のメッセージを送ります。
このクロージングのポイントは、流れです。
まずお客さまへの感謝を伝え、「安心して制作に取り組めました」と、こちらにとって好印象なやり取りだったことを言葉にします。
その上で、「良かった点がございましたら」という形で評価(ココナラの取引後にお客さまが書けるレビューのこと)のお願いをします。
押しつけにならず、良い評価につながりやすい順番です。
最後の「また何かお手伝いできることがございましたら〜」のひと言も忘れずに。
次のご依頼(リピート)につなげるための大切な一文です。
その気持ち、とてもよくわかります。
でも、思い出してください。
最初のうちは、お客さまへの返信は全件添削を受けてから送るルールです。
つまり、あなたが一人で判断してお客さまに送る場面は、最初はほぼありません。
依頼が来たら「3分割LINE」で送る。
返信案を考えて添削を受ける。
この流れに乗るだけで大丈夫です。
依頼の通知は怖いものではなく、「相談を始める合図」くらいに考えてくださいね。
お任せと言われても、そのまま自分の感覚だけで作り始めるのはNGです。
お客さまの頭の中には、言葉になっていない好みが必ずあります。
参考画像を3枚程度提示して、「この中だとどの方向性がお好みですか?」と確認しましょう。
ここを飛ばすと、完成後の「イメージと違う」というクレームにつながります。
ひと手間かけることが、結果的に一番の近道です。
直接購入では、まれに全く関係ない業種・ジャンルの依頼が来ることがあります。
まずは慌てず、ヒアリングで内容を確認しましょう。
デザインの依頼であれば、業種が違っても対応できることは多いです。
対応できるか判断に迷ったら、断る前に「3分割LINE」で相談してください。
受ける・お断りする・条件を調整する、どれが良いかを一緒に考えられます。
見積もり相談は、契約確定ではなく相見積もりの可能性があるものです。
他のデザイナーに決まってしまうことも、途中で返信が来なくなることも、普通にあります。
あなたのデザインが否定されたわけではないので、落ち込まなくて大丈夫です。
その上で、できる対策はスピードです。
相見積もりでは「早く・丁寧に返してくれた人」が選ばれやすいので、見積もり相談への一次返信はできるだけ早く送りましょう。
決まらなかった相談も、返信の練習・テンプレートの改善材料として、ちゃんと次につながっています。